屈辱と歓喜と真実と

屈辱と歓喜と真実と―“報道されなかった”王ジャパン121日間の裏舞台

屈辱と歓喜と真実と―“報道されなかった”王ジャパン121日間の裏舞台

Numberで紹介されていたので、買おうかどうか悩んでいたのだけど、図書館にあったのでコレ幸いと借りる。ページ数は379ページと相当多いのだが、実質1日半で読了。オレ的にはかなりのツボだったようです。

さて書籍の内容はといえば、あの?WBCをメンバー選定から開幕(1次リーグ)⇒2次リーグ⇒決勝トーナメントと追いかけて行った「ベースボール・ライター」の記録。

WBC代表は、かなりバラバラのまま始まり、何度か終わり(敗退)の危機がありながらもそれをなんとか切り抜けていって、最後は大分(完全ではない!)まとまって終わっていったという感じだったのかね。
そして、国際舞台の経験者が監督、コーチよりもベテラン選手が多く、実質彼らがチームをまとめていたという事実。

・・・結局は、あとがきにあるように、WBCの位置づけ、ひいては日本野球における「代表チーム」の位置づけが曖昧なことが原因なのか。WBCのステータスはこれからいろんな所で頑張ってもらうとして、問題は代表の位置づけ、か。
日本の(現在の)サッカーの様に、代表>Jのステータスが存在して、日程も代表優先*1で、"シーズンに影響があるから"、"他の選手がレギュラーだから"代表を辞退、ってフツーに考えにくいような。

ただ、サッカーの母国イングランドが代表チームによる闘いを意識するまでには相当かかったのも事実であり、やっぱり時間が何とかしていくしかないんだろうな。そのためには今代表選手だった人たちが順番にコーチ、監督になっていくしか解決の道はないのかも。

・・・ま、WBCのコーチは今回の本でかなりダメだしされているので次は難しそうだけどね・・・

*1:最近はクラブの力も強くなりつつあるけどな